医療用ガスの配送業務とは?医療用ガスについても内容を解説

ガスといえば、都市ガスやプロパンガスなど調理や暖房、給湯などに利用するガスをイメージします。しかし、医療用ガスといって人間が生命活動をするのに必要なガスを扱う分野もあります。今回は、そのように重要な役割を果たしている医療用ガスの配送について解説しましょう。

医療用ガスの配送業務とは?

医療用ガスの配送業務とは、医療用のガスを医療機関や住宅に配送する仕事です。医療機関に配送する場合、製造メーカーの工場や倉庫から積み出しを行い、病院やクリニック、老人介護施設など、いわゆる医療介護の現場に配送します。また、在宅療養を受けている方も多くいるので、そのような方の自宅を訪問し、医療用ガスを配送しています。このように医療用ガスの配送業務では、様々な場所に医療用のガスを配送しているのです。

そもそも医療用ガスとは?

そもそも医療用ガスとはどのようなものでしょうか。簡単に言えば、酸素、笑気ガス、窒素といったものが挙げられます。先ほど紹介した配送業務では主に酸素を配送し、医療介護の現場や住宅へ配送しています。一方、医療機関へは、麻酔に使用する笑気ガスや医療機器の冷却、低温治療などに使用する窒素を配送しています。酸素以外のガスは、医療機関でも手術や高度な医療行為を行う病院への配送が主な業務です。

医療用ガスの配送に必要な資格とは

医療用ガスは、その特殊な用途から資格が必要なように思われます。結論をいえば、そういった資格はありません。ただし、配送にはトラックを使用するのに医療用ガスの配送には運転のために準中型や中型免許の取得が必要です。基本的に中型トラックでの配送業務になるため、大型トラックを使用することはほとんどありません。また、在宅医療の進展に伴い、中型トラックよりも小回りのきく、小型のトラックやバンなどで配送するケースも見られるようになりました。そのため、普通免許だけでも配送できる業務もあるので、自分自身でも確認してみましょう。