地盤改良工事にはいくらかかりますか?

地盤改良工事にかかる費用

建設予定地の地盤が弱い時、地盤改良工事は避けられません。地盤改良工事をしないままで建物を建設してしまったら、建物の崩壊は免れないでしょう。建設の際に色々と予算を組むかと存じますが、地盤改良工事の予算も組み込んでおきたいもの。
では地盤改良工事には、いくらの費用がかかるのでしょうか。結論を先に述べると「何とも言えない」です。答えらしい答えになっていないと思われるでしょうが、理由があります。

地盤改良工事は本当に必要?

そもそも地盤改良工事は、建設予定がある全ての現場でおこなわれる訳ではありません。同じ広島市西区でも、地盤改良工事をやらなければならない場所と必要のない場所があるのです。
地盤改良工事が必要と判断されるのは、地盤調査で「軟弱な地盤」と判断された場合。もう少し掘り下げると、建物を支える地面の力が20~30KN/㎡以下になっていることです。また盛り土で敷地が作られた場合も、地場改良工事が必要と判断されるでしょう。他にも陥没や液状化の恐れがある土地であれば、地盤改良工事に着手です。

工事費用の目安

地盤改良工事にかかる費用は、どういう工事をどのぐらいの土地の面積でおこなうかによって、大きく変わります。例えば40~50坪の土地の上に、30坪の戸建住宅を建設するとしましょう。
セメント系凝固材を使って地盤を固める「表層改良工法」の場合、目安は20万円~40万円前後です。最もメジャーなやり方であり、狭いスペースでも作業ができる工法となっています。セメント系凝固剤と柱を使う「柱状改良工法」であれば、40万円~70万円はかかるでしょう。表面改良工法ではどうしようもないケースでは、柱状改良工法が取られます。

値段がはっきりしている業者へ頼みましょう

地盤改良工事にかかる費用は、業者によってピンキリです。ただ頼むのならば、費用を明確に出してくれるところがいいでしょう。地盤調査や地盤改良を担当するのは、基本的に家を建設する施工会社が多いです。
また事前に、地盤が弱い場所かどうかの見極めも重要。近くに河川や海があるのなら地盤改良工事は必要になるものの、確たる地盤であるのに「地盤改良工事」というのは、変な話です。