熊谷といえば、“日本一暑い町”として知られるだけでなく、「熊谷うちわ祭り」の熱気も有名です。
夏の夜を彩る山車とお囃子は、地域の絆と活気を象徴する存在。
その一方で、静かな支援の場として注目されているのが、子どもたちの声に耳を傾ける「相談室」の存在です。
学校でも家庭でも言い出しにくい気持ち――そんな“心の小さな声”に寄り添ってくれる場所、それが熊谷の相談室です。
子どものメンタルヘルスや人間関係の悩み、家庭でのストレスなど、テーマは多岐にわたります。
専門のカウンセラーや臨床心理士が常駐しており、温かなまなざしで受け止めてくれます。
熊谷の学校と相談室の関係性とは
学校と相談室の関係は、まるで“チームプレー”のようなもの。
熊谷では、多くの学校がスクールカウンセラーや外部の相談機関と連携しながら、子どもの心のケアに取り組んでいます。
担任の先生だけでは気づけないSOSも、相談室の視点から見えることがあります。
「最近、笑顔が少ない」「遅刻が増えた」といった小さな変化も、相談室では大切なサインとして受け止められます。
また、学校からの紹介で相談室を訪れるケースも多く、保護者との橋渡し役としても重要な存在です。
連絡帳だけでは伝えきれないことを、面談や電話を通じて丁寧に共有し、家庭との連携も強化されています。
子どもの相談室の秘匿性について
「誰にも知られたくない」。
そんな思いを抱える子どもにとって、“秘密が守られる場所”であることは何より大切です。
熊谷の相談室では、相談内容の秘匿性が厳しく守られています。
話した内容が勝手に他人に伝えられることはなく、原則として本人の了承なしに情報が外に出ることはありません。
もちろん、生命の危機がある場合などは例外ですが、それも本人に説明を行ったうえで対応されます。
子ども自身が「ここなら本音が話せる」と思えることが、支援の第一歩になるのです。
また、相談室の雰囲気づくりも徹底されています。
子どもに頼られる相談室であるために
子どもたちが自ら「相談したい」と感じる相談室。
それは、ただ専門的な知識があるだけではつくれません。
熊谷では、“人として信頼される相談員”の育成と雰囲気づくりに力を入れています。
相談室に入ると、まず迎えてくれるのは温かい笑顔。
何気ない会話からスタートし、子どものペースでゆっくり心を開いていけるよう配慮されています。
また、相談内容に対して一方的に答えを出すのではなく、「一緒に考えよう」という姿勢が貫かれています。
この“対等な関係性”が、子どもの心に信頼を育てるのです。