鳥取の風の中で感じた、大工工事のぬくもり

先日、鳥取の友人の家に遊びに行ったときのことです。まだ新しい木の香りが残るその家は、地元の大工さんが手がけた木造住宅だそうで、玄関を開けた瞬間、ふわっと広がる木の香りに心を奪われました。
床を踏みしめるたび、木が「コトン」と優しく鳴る音がして、それだけでどこか安心するのです。

「この家、大工さんが一本ずつ木を選んでくれたの」と友人が嬉しそうに話してくれました。
その言葉を聞いたとき、鳥取という土地と“家をつくる人の手”のつながりを強く感じました。

木の声を聞くように、家をつくる人たち

鳥取の大工工事には、どこか人の温かさがあります。冬の寒さが厳しいこの土地では、木の特性をよく知る大工さんたちが、断熱や湿気対策まで丁寧に考えてくれます。
私が見学したある工房では、職人さんが木材に手を当てて「これは春の風を通す木なんですよ」と穏やかに話してくれました。その言葉が忘れられません。

ただ家を建てるのではなく、“人が生きる場所”をつくる。そのために木と向き合う姿勢は、どこか祈りにも似ています。木を削る音や釘を打つ音が、静かな鳥取の風景に溶け込んでいて、そのリズムがとても心地よく感じられました。

古きを生かし、新しい暮らしを紡ぐ鳥取の大工工事

鳥取では、古い家をリノベーションして住む人も増えています。
古民家の梁や柱を残しながら、今の暮らしに合うように再生する大工工事は、まさに“時をつなぐ仕事”です。古い木の色と新しい木の明るさが交わる空間には、不思議な調和があります。

「この家、祖父母の代から受け継いできたんですよ」と語る人たちの表情は、とても穏やかでした。家というのは、建てた瞬間がゴールではなく、世代を超えて続いていく物語なのだと、鳥取の家々を見ていると感じます。

私が感じた鳥取 大工工事の魅力

鳥取の大工工事には、“手の仕事”の美しさがあります。
効率やスピードが重視される時代にあって、一つひとつの木を見つめ、家族の暮らしを想像しながら家を形づくる——そんな丁寧な仕事がこの街には息づいているのです。

大工さんの手が刻んだ木の温もりは、そこに住む人の心をやわらかく包みます。
鳥取の風の中で、その音や香りに触れるたびに、「家を建てるって、本当はこういうことなんだ」と静かに思うのです。