本当の介護とは?

今は出来なくなった行為

若い頃には簡単に出来ていた動作も、年齢を重ねると出来なくなる場合もあります。若い頃は固い食べ物でも根性で噛み砕けても、今は難しくなっている等です。固いものが食べられないだけならまだしも、生活に関わることも困難になると大変です。
介護を受けたからとはいえ、若い頃に出来ていた動作が今すぐに出来るとは限りません。青戸にはいろんな訪問介護といった介護サービスがありますが、利用者に寄り添った形で行わなければ意味がないのです。

虐待という現実

大変残念なことで、本来ならあってはならないこと。ズバリ虐待です。介護における虐待は社会問題になっており、絶対に許されない行為です。しかし中には、悪意がない虐待もあるのです。
例えば服の着替え。早く着替えさせようと必死になるあまり、利用者の腕を強く握った場合です。介護担当者は虐待のつもりはなく、利用者を最初から傷つけようとおこなったわけではありません。しかし強く腕を握ってしまったがために、結果的に利用者を傷つけたら「虐待」になるでしょう。着替える時間が多少遅れたところで、何かなるわけではありません。動きが制限されている中で着替えを急かすのは、利用者にとってハードルが高過ぎます。

利用者に寄り添った介護サービス

だからこそ、利用者によりそった介護サービスが求められています。例えば訪問介護の場合。時間が決められていますので、介護士側も利用者を急かしてしまうこともあるでしょう。しかし出来ないことを無理に行わせようとするのは、あまりにも酷な話。
出来ないことは出来ないで、構いません。服を早く着替えられないからと、何か事故が起こるわけではないのです。

出来ることから少しずつ

ただ「出来ないから」と、何もしないのも違います。出来る範囲内だけで、少しずつ挑戦するのが「介護」と言えるでしょう。どんなに遠い場所にあるゴールでも、一歩ずつ前に進めば必ず辿り着きます。時間はかかるかもしれません。でも人生100年もありますので、慌てないようにしたいもの。
出来ることから少しずつ実行するのが、本当の介護です。