那珂川町(なかがわまち)は、栃木県北東部に位置しており、山々に囲まれた小さなまち。
2005年に 那須郡小川町と馬頭町が合併したことにより誕生しました。
中央には清流那珂川が流れており、豊かな自然を生かした温泉、ゴルフ場などの観光施設が人々の心を癒します。
今回は那珂川町の新しいシンボルとなりつつある「なかよし自販機コーナー」について紹介していきます。
2000年前から存在していた!?自販機の歴史
世界最古の自販機は古代エジプトで発明されました。
聖水を販売するために神殿の前に置かれたそうですよ。
日本最古の自販機は、俵谷高七という人が切手や葉書販売のために作った「自動郵便切手葉書売下機」です。
「無人で販売することで生活を便利にしたい」という発想は世界共通のようですね。
今や日本国内には約500万の自販機が設置されており、自販機大国という異名も持つほどになりました。
自販機の普及率や総売上額から見ると、日本は645万台が普及するアメリカを上回っています。
那珂川町のシンボル!なかよし自販機コーナー
那珂川町にあるなかよし自販機コーナーは「レトロ自販機御三家」と呼ばれている麺、トースト、ハンバーガーを扱う珍しいスポットです。
電子レンジもあるので持ってきたお弁当を温めることもできますよ。
セルフサービスのわたあめ機は一回10円という安さ。
14種類もの自販機が並んでいるので、好みの食べ物が見つかるはずです。
周囲は田畑が広がる田舎ですが、ネットで話題になっていることから地域の人気スポットとなっています。
なかよし自販機コーナーにこめられたささやかな思い
なかよし自販機コーナーを作ったのは地元で設備工事会社を営む手塚純一さんです。
「娯楽が少ない所なので子供から大人まで、思い出作りとして活用してもらいたい」と願って設置に至りました。
「世代を超えていろんな人に来てもらい、地域活性化に協力したい」と思いを語ります。
このような店舗を持ちたいと思ったのは約20年前で、当初は誰も見向きしなかったそう。
ところがここ数年前から急にブームが到来し、うどん、そばで2530杯以上出た月もありました。
手塚さんは訪れた人の笑顔のために、仕込みなども含めて手作業でコツコツと補充。
皿の盗難や、若者による破壊のいたずらに遭いながらも、お客さんの思い出作りのためにつつましく営業を続けています。