徘徊は問題になる
高齢者の徘徊は大きな問題です。徘徊により、悲劇に見舞われてしまう方も少なくないのです。介護にあたる人も注意しているものの、100%カバーするのは不可能に近いことでしょう。
徘徊の原因は色々と考えられます。記憶が曖昧になり、家や施設に帰られなくなったパターンもあります。外出したのは良いものの、今自分がどこにいるのか分からなくなるのです。しかし、徘徊は単純に「記憶」だけで片付く問題ではありません。本人の心と体にも、大きく関係しているのです。
身体的な理由での徘徊
考えられる徘徊の理由は、体によるものです。「小腹が空いたからスーパーで何か買って行こう」というのは、老若男女問わず誰でも思うこと。でも記憶が定まらなくなると、自分が今どこにいるのか分からなくなるのです。今の場所が分からなくなると、お腹が空いたまま徘徊することに…。
他にもトイレが原因で、徘徊に至ることもあります。トイレに行こうとするものの、途中で何が目的なのか分からなくなるというものです。
心理的な理由での徘徊
意外と多いのが、心理的要因によるもの。夕方になると、そわそわして落ち着かなくなるのは良くあること。しかしストレスがかかっていれば、要注意です。
例えば、元気だった頃に家事育児に追われていた人の場合。「夕方になったから急いで夕ご飯を用意しないと」「子供がもうすぐ帰ってくるから急がないと」と、なります。長年培ってきた習慣になりますので、簡単に抜け出せるものではありません。否定したくなる気持ちも分からなくはありませんが、じっくり本人の話に耳を傾けるしか対策はないのです。
アットホームなデイサービスを利用しよう
伊那市にあるデイサービスは、一軒家を思わせるようなつくりになっています。「一軒家を思わせる」というよりも、家そのものです。なにかに強制するわけでもなく、のんびりと過ごしてもらうのが目的。だから、利用者にストレスを与えることはありません。
利用者側も仲間が出来るので、楽しく利用できるでしょう。介護は楽しくなければ、絶対に成り立たないものです。